歌舞伎鑑賞

来週金曜日で千秋楽なので土日は今日明日で最後というのを忘れていた。慌てて見に行く。もちろん幕見。


「新薄雪物語」
良い話だ。泣ける。頭では「ありえねー」と考えているのに、それでも泣けるなあ。
幸四郎がいいね。「くぉーらいやっ!!」と掛け声をかけたくなるね。小心者だからかけないけど。


「俄獅子」
踊りもいいけど、火消しをあしらうのがテラカッコヨス。


明日は夜の部を見に行こう。

それはそうと、7月の昼の部、海老蔵玉三郎義経千本桜だからか、土日だけでなく平日まで、桟敷から3階B席に至るまで全席売り切れって何だよ・・・幕見も気合いいれて早朝から並ばないと入れないか?

マイレージはいいとして

宿泊費やチケット購入費をカードで支払うとポイントが付与されることが多いが、この流れだと、それも吊るし上げられるんでしょうかねえ・・・なんて事が先日同僚達と話題に。みんなマジ顔で、ですよ。
マイルは「搭乗してもマイル登録をしない」事が可能だけど、カードだと自動的にポイントが付与されてしまうから、それを避けるためには、いちいち現金おろして買う事になるのか。別に出張にかこつけてポイントという余禄が欲しいなんて思わないけれど、現金での支払いは手間ってだけでなく、出張費は後払いだから、貧乏な若手公務員や家族持ちはカードでないと辛いんだけどな。特に海外出張なんか。頻繁に出張のある部署では、数十万円、場合によっては百万円以上国に貸し付けている状態もありますからねえ。消費者金融で借りるか?なんてな(笑)

・・・議論して得た結論は「とにかくなんでも黙って受け入れる」でした。物言えば唇寒し。

タクシー券廃止

このご時世になってもまだ昔の慣習を忘れられずだらだら残ってくっちゃべっている年寄りが皆無とは言えないことは事実だ。さっさと帰れ。仕事の邪魔だ。


でも殆どは業務に追われて仕方なく残業してるわけで。望んでタクシー帰りなんてしてはいない。
まあ、タクシー券が廃止されても泊まればいいだけ。入省時、「君たちは、管理職になるまでは役所に住んで、たまに自宅におでかけするんだ」と言われたものだ。1週間に1〜2度しか帰れなくなるかもしれないけど別にそんなのは中央官庁なら誰でもそんな時期・部署を経験しているわけで、それが増えるだけの話だ。たいしたことではない。


ただ、心配なのはその次の展開。役所に泊まる事について、「官庁街で地下鉄駅と直結or近接している至便な施設に宿泊しているのだから、同様の立地のビジネスホテル代に相当する額を徴収するべきだ」「役所に泊まっている間は仕事をしていないのだから、その間の光熱費相当分を徴収すべきだ」という流れになるのではないかなあ。


そうすると、月数万〜十数万程度の負担になるだろうから、それを避けるため、寝袋にくるまって、霞ヶ関駅か役所前の道路でホームレス化すると。
如才ない役人は、記者に媚びを売って、役所の前で一団となって延々と待っているマスコミのハイヤーに同乗させて貰って帰るのだろうか。変則的「箱乗り取材」が頻発だ(笑)

まあ、

・・・まあ、宿泊費徴収等の冗談はともかくとして(冗談ですむことを祈っていますが)。


タクシー券が潤沢でない部署は、朝早めに登庁する、昼休みも仕事をする、(泊まりが連続にならないようタクシー券も適宜使用しつつ)終電を過ぎたら泊まる、等の取組みをして何とかやりくりしていますし、だからといってそういう部署がタクシー券が潤沢な部署より暇という訳ではないのですから、ある程度は使用を減らせると思います。潤沢だと緩くなってしまうのは事実。どうしても夜でないと対応できない仕事(議員や某会議・某委員会事務局等から夜になって資料要求・質問がきて翌日午前に締め切り設定されるのは極めて普通に行われます)もありますが、一方で、(カウンターパート含めた霞ヶ関全体で)朝早くスタートすれば終電までには終わるであろう仕事もあるわけですから。夜遅いから登庁が遅くなる面もありますが、登庁が遅いから夜遅くなる面もあるわけで。9:30が標準というのは(終業時間とともに)もう少し早めてもいいんじゃないかなあ。


それに、ある程度仕事を簡素化をしてもいいのでは。業務の(中核部分ではない)周辺部分についても100点を求めてしまう風潮。90点を100点にするための労力は、80点を90点にするための労力と比べて遙かに大きいわけで、「周辺部分については90点でよし」としてしまえばかなり仕事は楽になるはず。
卑近な例ではありますが、コピー機が導入されたり、パソコンが導入されたり、カラープリンターが導入されたりする度に、「これで仕事が楽になる」と思いきや、要求レベル(部数、資料の見栄え等)も上がって、結局楽にならない、という経験は誰しもしているのではないでしょうか。別に今までのレベルで問題なかったのに、それを楽にするために機器を導入することで、かえって仕事が増えてしまうという。

タクシー券を廃止することで、業務の効率化に向けた取組が行われるきっかけになるなら、良いことだと思います。

やろうとすれば、タクシー利用ゼロは無理としても(先に述べたような、夜にやらざるを得ない業務の他にも、例えば法案作成など大きなプロジェクトを抱えている部署は会期中でなくとも相当な残業を強いられますし、今回の地震のような災害対応も昼夜を問わない対応・出勤が求められます)、かなり減らすことは出来ると思います。

ただそれには、霞ヶ関で働く公務員の取組みだけではなく、関係者の理解が必要になりますね。実質的な支障がない周辺分野における質(詰め度合い)の低下、議員ご説明資料の簡素化、議員による終業時間以降の役人呼び出しの原則禁止、資料要求から提出までの期間に余裕を持たせる、質問通告の締め切りを早める(実は申し合わせはあるのだが守られていません、いや、センセイがルールを破るわけがないから、「原則」にあたらない例外的な事項という事なんでしょうね。割合的に「例外」が殆どだとしても・・・orz)等々。それが認められるのであれば、タクシー利用を激減させることが出来るのではないでしょうか。別に我々だってやりたくて深夜残業してるわけではなし(それすら信じて貰えない風潮ですが・・・)。


・・・ま、そりゃ、「社会のゴミである公務員は深夜残業して泊まればいい、家庭が崩壊しようと知ったことか」、ということでも達成はできますが・・・。むしろそんな感じで物事が動きそうに思うのは被害妄想でしょうか。いや、むしろ、「公務員罪」が創設されて刑務所に入れられても仕方ないところ、娑婆で生活させて貰っているのだから感謝しろ、って事かもしれません(笑)