国交省がキャリア速成指南書、入省3―4年で一人前に

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070402-00000001-yom-pol

将来の幹部候補生として国家公務員1種で採用したキャリア官僚育成のため、国土交通省は1日付で入省した新人職員から、実践的なマニュアルを使って研修をすることを決めた。(以下略)

国土交通省といえば、1種事務扱いの中途採用も始めてましたね。昨日配属されたハズ。


国交省がキャリア3人を中途採用
http://job.yomiuri.co.jp/news/jo_ne_07022210.cfm

国土交通省は21日、社会人経験者3人を国家公務員 I 種職員(キャリア)として4月に中途採用すると発表した。

(参考)http://www.jinji.go.jp/keikensya/kokudo/kokudo.htm



国土交通省は様々な取組をしていますねえ。やはり、インフラ整備=無駄遣い、という雰囲気の中で、インフラ官庁というイメージで人気が急落し、優秀な人材が集まらない・若手が辞めていくという事が背景にあるのでしょう。
「これが逆境だっ!」という苦境(笑)に陥ってこうして努力することで、優秀な人材が集まる(残る、育成する)事になるといいなあ、とは思いますが・・・でもこのご時世ですからねえ・・・

マニュアル

人材確保・育成につながるかは別として、良いことだと思います。
今までは、法令作成の手順、国会答弁作成の手順、予算要求の手順・・・等々、マニュアルどころか用語集すら存在せずに(有志が作ったものが受け継がれたりすることはありましたが)、その場その場でOJTでやってきましたからねえ。マニュアルを事前に読み、適宜確認しながら進めることで効率は上がるでしょう。無論、それは土台にしかすぎませんが、土台が早く造られるだけでも良い事。


さらに言えば、
・仕事が増え、しかもショートノーティスの仕事の割合が高まり、
・1種事務採用人数が減っていき、
・かつて係員がやっていた仕事を係長が、係長がやっていた仕事を補佐が・・・という具合に仕事の進め方が変貌している、
こうした状況の中で、1年生をいちいち教育している暇なんてありませんがな、というのが本音。自分がかつてして貰っていた、OJTというか徒弟制度というか、そうした教育を十分にしてやれない状況なのが心苦しいのですが、それが実態ではないかと。
マニュアル作成は、こうした状況の中で、なされるべくしてなされたものなのでしょう。


・・・「それはお前だけだ、他の人間はちゃんとやっているぞ、お前の力不足だ」と言われればそれまでですが。