読売新聞「異議あり 人材バンク 上」 官僚たたき先行に懸念

キャリア官僚を輩出してきた東大法学部では今、最も人気がある就職先は、高報酬が得られる外資系企業、次いで弁護士などの法曹界の順で、官僚志望は3番手以下とされる。1996年度には東大法学部の卒業生211人が公務員になったが、翌97年度は151人、98年度は91年と激減し、2005年度も77人にとどまった。96年末ごろから旧厚生省や旧大蔵省などで相次いだ不祥事で、官僚バッシングが強まったことが影響しているとの見方が多い。

97年度からは、そもそも採用数を減らしていたのでは。
という突っ込みはあるにしても、そうかー、ひところの3分の1強になってしまったのか。まあ当然ではあるが・・・。
そもそもが、1学年6〜700人の東大法学部生のうちの3分の1弱が同じ職業についていた事がおかしいと言えなくもないか。うん。

過去最低となった今年度の国家公務員1種試験の申込者数は2万2435人。過去最高だった1996年の4万5254人の約半数に過ぎない。
官僚養成のための高等教育機関と位置づけられてきた東大出身者の激減ぶりも目立つ。2005年度には農林水産省で東大法学部出身の新人職員が初めてゼロとなった。

民間に就職した同窓と比べた金銭面での待遇がかなり低かった昔と比べ、現在は差が小さくなっているにもかかわらず、人気が落ちているんですからねえ。景気の回復による影響を差し引いても、ここまで人気が落ちているとは。「役人=悪」という社会的な評価によるものなのでしょう。

公益に尽くす覚悟を持つ若い優秀な人材が集まりにくくなっている中、「役人の悪口を言っていれば世間が拍手喝采する」という単純な発想で、参院選をにらんだ「世間受けする改革」を持ち出したとすれば、国の将来を誤りかねない。

「役人の悪口を言っていれば読者が拍手喝采する」といわんばかりの報道がずっとなされてきたと思うのですが・・・。


死んだ役人だけがいい役人だ!

三流の人材でいいのか…元官房副長官・石原信雄氏

それならそれでいいんじゃないでしょうかね。別に官が優秀でなけりゃいかんということもないでしょう。
それに応じて、期待したり責任を負わせたりしないで頂ければ。我々も、社会的評価や待遇が下がっても、毎日さっさと帰って家族と過ごし、QOLは大幅に向上します。みんなハッピー。